お気に入り美術

07/06/2015

捨てられない雑誌・せつない気持ち

雑誌ブルータス2010年11/1号 特集「せつない気持ち」
本屋で表紙だけ見て即買いしたのを思い出す。
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最近読んだ本、宮元健次著『日本の美意識』(光文社新書 2008年)に「フランダースの犬」のオリジナルのストーリーに感動するのは現在では日本人だけ(欧米ではハッピーエンドに書き換えられている)とあったので本棚の端を探したら出てきたのがこの表紙。(ブルータスは今もあるけれど、今後こんな特集組めないだろうな。)で、久し振りにパラパラめくって見た。
セツナイ33・・よいです。特に「ウルトラセブン」がNO.10だったのか・・これはまた別に。
中でもNo.17・・1988年フランスワールドカップの代表から外された「カズ」の潤んだ瞳の顔のアップ!!ああ、そうそうそうだよ。
日本がワールドカップに行ける日が来るなんて思ってもいなかった、カズよりずいぶん上のサッカー世代にはカズの活躍には特別な思い入れがあるのですよ。だから日本代表が初めてワールドカップに出る時にカズが外されるというショックと欠落感・・悪いけどオカダだけはどんな理屈を言っても許さない。・・その後のワールドカップにどうにも熱くなれなかった(というかシラケた感じしかしない)のは昨今のFIFAの堕落構造(オリンピックも含めた商業主義の匂いぷんぷん)とこの件な訳だ。
やっぱり切なすぎる・・

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09/07/2014

ヴァロットンのボールあるいは風船

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昨日の「美の巨人たち」でも取り上げられていたヴァロットン。去年のカイユボットに続いてオルセーでの再評価があるのかな。そこでこの「ボール」だけど、もう25年以上前にオルセー美術館で見た時の記憶では少女の追いかける物は「赤い風船」だったはず・・で、本棚の奥にあった当時の美術館の日本語公式ガイドを見ると、やはり題名「風船」となっている。ボール?の下に影があるし、その後の研究解釈で変わったのだろうが、個人的には「夏の昼下がり、遊んでいる少女が赤い風船(当然ガス風船などではない)を捕まえようとしたその瞬間、風に飛ばされてしまった。(あるいはもうすぐ手が届くのに飛んで行ってしまう予感)そんな意地悪な風の視覚化が背後の禍々しい影。そんなこと少しも気付いていない遠景の女性2人。」みたいなイメージは変わらない。
モネだのスーラだのは何となく知ったかぶりで見ていたけれど、カイユボットの「床に鉋をかける人々」とこの画はオルセーの中で強烈に記憶に残っている。

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09/16/2013

遠雷

今でも良く聴いているThe SQUAREの名盤「The Stars and the Moon」に入っている、和泉バラードの中でも自分にとっての最高の名曲「遠雷」。ただ何となく早春にゴロゴロ鳴る「春雷」のイメージでずっと聴いていたのだけど、「遠雷」と言ったら夏の季語だったのか。
そしてDo As Infinityの名曲でもある「遠雷」。このPV がまた泣ける名作です。http://www.youtube.com/watch?v=I7ffDXEMcxA  OPの盥に冷やした西瓜にきゅうり、縁側、庭に出したビニールプール・・自分のおばあちゃんの家はこんな立派な家じゃなかったし、こんなつらい経験は無いけれど、なぜか切ない夏の記憶が蘇るようでぐっと来る。Wyeth1
そしてワイエスの画「Distant Thunder」。これも夏のイメージなのかな?
草むらで眠ったままの主人と遠くの雷に風が変わる気配を感じる犬・・そんな風に見えます・・ワイエスの中でもいつも見入ってしまう大好きな一枚。
「遠雷」というタイトルの作品には何故か惹かれます。


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04/26/2013

ジビュレ・フォン・クレーフェ姫の肖像

ジビュレ・フォン・クレーフェ(Sibylle von Ju¨lich-Kleve-Berg)
Photoクラナッハが描いた姫君の肖像画。盗まれた絵画と記憶していたのだが・・
ザクセン選帝侯妃ジビュレ14歳、結婚前(?)の姿。不安など微塵もない女王にふさわしい決意の表情と少女らしい愛らしさ。かねてから実物を見たいと思い続けている1枚。
そういえば、ドイツの娘、14歳、赤毛、ツンとした表情、衣装は赤・・・ってまんま(ヱヴァの)アスカ・ラングレーじゃないか。これって何かのアイコンみたいなものか?

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04/14/2013

形見の直垂

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川村清雄「形見の直垂」
不覚にもこの絵も画家の名前すら始めて知った。2012年の展覧会の事も知らなかった..
この頃になって自分の無知が恥ずかしい。
ただ、この絵が勝海舟への追悼のために描かれたという解説を知るまでの直感で感じた事を言うと、
ああこれは能の「井筒」だな、といこと。
井筒の君(亡霊)がかつて愛した業平の形見の烏帽子直垂という男衣装で現れ、荘厳な舞を舞った
後に井戸の底を覗くと・・水に映るのは娘の顔か、はたまた業平の顔ではないのか?
・・というあの高名な場面。
白い直垂に袖を通す娘は井筒の君、傍らの胸像は業平ではないか?...と勝手に解釈していたのですが。
とにかく原画を見に行こう。

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02/04/2010

神坂雪佳

ついでに神坂雪佳を置いておこう。百々世草「白鷺図」
琳派バリバリの美術品というより市井の人々を画いたほのぼのとした絵や大胆なデフォルメと構図のこういう小さな版画はどれを見てもおもしろくて飽きない。まさに「なんでも鑑定団」であったように「まったく古さを感じさせない」。2010年は雪岱と雪佳、いきなり昔日本で始まった感じ。そういえばもう一つのTV東京の私的お気に入り番組(というか最近TVドラマが没落してこれくらいしか見ていない)「美の巨人たち」でも製作費削減のあおりか主な画家が出尽くしたかで日本美術の回が多くなったように思うのは気のせいか。Sekka1


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02/03/2010

小村雪岱

ずっと気になっていた一枚である小村雪岱の「雪の朝」これが見られるというので北浦和の埼玉県立美術館まで出掛けた。日本橋三部作が版画と絹地に描いた肉筆画の両方が見られて充実の展示。中でも泉鏡花の小さな本の装幀で掘割の縁に十二単の女性の後姿だけが見えるという幻想的な中表紙にはしばらく見入ってしまった。その他資生堂の香水のボトルのデザインなども素晴らしい。
そういえば昨日の「何でも鑑定団」で神坂雪佳が取り上げられていたけどこういう「画壇」だの「日本アカデミック美術」とかでくくられない人達の業績、カテゴリー(小説の挿し絵や舞台セット・・)をアートしとして見られるのは嬉しい。井上雄彦の「バガボンド」なんかもう完全に漫画を超越しちゃってるし。Yukinoasa


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10/26/2006

牧野義雄

ほぼ1年ぶりか...これだから「何でも鑑定団」は隅に置けない。
先日の牧野義雄の水彩画...すばらしい...ただし去年の高島野十郎とは違って
もう15年以上も前図書館の美術書で見かけた本...確か「マイフェアロンドン」
という書名だったと思う...で知っていました。
これもずっと原画が見たい..思っていたままでしたが、やっと「来たか」という
感じです。確か収蔵美術館は名古屋の美術館だったような..”野十郎”の時も
そうだったように今回も「マキノ」がブレイクしそうな気がする......
それにしても評価額2,000万円かあ..
とにかく今回も展覧会の開催を念じることとしよう。Sk061024_03

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06/11/2006

高島野十郎(続続続)

この絵が見たい・・と書いたのが去年の10月5日だから約8ヶ月過ぎてようやく叶いました。
三鷹市民ギャラリーにて没後30年展、開催2日目、雨の日曜日の午前中それほど混雑もなくじっくり絵を見るのにいい雰囲気でした。
それはもう感激、感動、興奮・・ああ何て陳腐な表現しか出来ないのだろうか。
やはり実物を見ることがすべて。
初めは超細密な風景画と思えたモノがじっくり見ていると・・見えてくる見えてくる・・
単なる草原の草の一つ一つの種類が違う・・白いだけの雪原の微妙なうねりが・・画面のとんでもない端っこの竹の根本まで節が描かれている・・
渓谷の川の絵など、最初は水のしぶきの表現に目がいってしまいますが、ようく見ていると水底にある大きな石の量感まで伝わってくる。その後しぶきに目を移すと本当に水が動いているような気がしました。
お寺の庭のしだれ桜は枝が広がっているし、カラスウリとツルは紡錘形に吊り下げられているのが3Dのように見えます。
蝋燭の炎は揺らいでいるし、それ以外描かれていない月の絵の前では確かに月の光を受けている・・月光浴している気になります。
こんなに一つの絵の前で立ちつくしていたのは久しぶり。
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10/14/2005

高島野十郎(続)

どうしても気になり「高島野十郎」関連で検索しまくって、手に入れました。高島野十郎「図録」
いろいろ調べた挙げ句、柏市文化課で出している「図録」1,500円なり。
印刷も上等で収録作品もほとんどの年代を網羅してありこの値段はありがたい(どこかの美術館の展覧会図録ならもっと高かった(値段が)だろうに・・)
とにかく図録でも見入ってしまいます。「桜」の絵など本当に満開の桜を見上げているような気になる。
(ちなみに過去ログの写真(画像)に「桜」がありますが偶然似ている・・関係ないか・・)
後は是非原画を見たいsakura

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