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09/18/2019

検証平成建築史

平成の三十年は早送りして、その終りに起こった

新国立競技場問題のドタバタの顛末の総括が見た

かったんだが。いわく、上から(誰なの?)の声

を忖度し、空気を読んで誰も責任を取らない体制

のままズルズル時間だけが過ぎて・・だなんて

・・結局は巨艦主義は時代遅れと分かっていな

がら戦艦大和建造を進めた帝国海軍の(決して

反省の弁ではない) 回顧録か。

Kenshou_

当時発信した「建築家諸氏へ」で始まる「内藤

文書」と言われる文章を載せてあるのは立派で

すが、当時一番違和感を感じた肝心な部分

途中略とは・・ そこには確か、ザハ様のご機嫌

を損ねてはならぬ、いい仕事をしてもらって、

新しい東京のアイコンになるデザインを実現さ

せ、それを起点にアジア諸都市のナンバーワン

になるように東京を大改造するくらいの気概を

持て・・みたいな勇ましい言説があったのです

が、今でも同じ考えですか?

いみじくも、反ザハ派の中心人物とされた

槙文彦さんが平成の真ん中あたりに「前川國男

 建築展」に寄せた文章

「今日、我々の都市に繰り広げられる絶え間

なきスクラップエンドビルド、不動産のトラス

ト化、ディヴェロッパーとCMが主役を演じる

世界、そして建築家という職能の限りなき

矮小化と拡散化、これらはすべて前川が彼の

建築愛によって目指した、あり得べき建築の

地平の対極にあることを示している。」

(「前川國男と現在」から引用原文ママです。

文中CMとはコンストラクションマネジメント

でしょうか) このCMを広告代理店プロデュース

と読み替えれば、そのまま今から令和の建築史を

すでに言い当てているようなものだ。

地霊(ゲニウスロキ)なんてもういない、住民

参加のまちづくりなんてもう知らん、

「今さえ、金さえ、自分さえ」

興味あるのは大阪万博・IRカジノ・リニア

新幹線・・・

そんなことに気付かせてもらった一冊。

 

 

 

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