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07/05/2015

郊外の夢と現実

1999年の新書を最近読んだ。三浦展著「家族」と「幸福」の戦後史〜郊外の夢と現実Dscn0244日本のマイホーム神話を1939年ニューヨーク万博以降のアメリカ社会から考察するという第1章、第2章からぐいぐい引き込まれます。住宅ローンは資本主義を強力に押し進めるためにアメリカが発明したものだというのは、隈研吾さんの「建築的欲望の終焉」(1994)で読んだ記憶があるが、「アメリカンウェイオブライフ」の実現、もっとはっきり言えば「誰でも自分の家と土地を持てば、共産主義者にはならない」というというスローガンのもと東西冷戦下の世界状況の中で、まずアメリカ中に広まり、約30年かけて日本がそれを追いかけてきた、など目から鱗の事実。著者の筆致も今と比べると若さに溢れた感じがする、というか最近の著書の大元のネタがここにある。後半の現在(99年当時)から近い将来を見通した章も今読んでもおもしろかった。話は逸れるけど、講談社現代新書の黄色っぽい表紙の初版を古本で購入したのだけれど、昔は新書といえど表紙カバーまでちゃんとイラストを添えてデザインしていたんだよなあ。最近の白地に文字だけフォントで組みました・・的節約デザイン(もはやデザインでもないか)の表紙の味気なさと比べると隔世の感。
Sengoshi

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