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July 2015

07/23/2015

デザイン決めただけ

個人的に細々と問題視していた新国立競技場問題は急転直下、白紙化となりました。
以前のコメントで何故か安藤忠雄氏だけ呼び捨て扱いだったことの言い訳を書いておこう。
もはや記憶もあいまいなのですが、確かまだ大学生だった頃の話。
当時(1980年くらい)バイトしていた設計事務所で付き合いのあった石屋の職人さんの頼みで
突貫工事(夜間作業)の手元(お手伝い)に行った東京は京橋の高速道路の高架の下にあったアパレルショップの内装工事の現場。確かデザイナーズブランドブームなどというものが本格的化するちょっと前、「ミカレディ」だったと思う。
見せられた図面には確かに「安藤忠雄建築設計事務所」のタイトルが。(ただし図面といっても
平面を簡単に書いた俗に言う「マンガ」図面)
当時は既に例の「住吉の長屋」や「打ちっ放し」のコシノ邸やらで有名だったし、まさにその時、日経アーキテクチャーで「安藤さんが開発したテラゾーブロック」という記事を読んだばかり。
Photo_3
そのテラゾーブロックを使って陳列棚の衝立て壁をフロアーにランダムに作るというものでした。
「おお、あの実物にすぐに出会えるとは・・」
テラゾーブロック・・よく住宅の塀にあったような無粋なコンクリートブロックの表面をツルッとした石目模様にコーティングしたものと思ってもらえれば確か・・を正確に積んで中にコンクリートを流し込めば石目模様の壁がすぐ出来る・・というのが能書きだった。目論み通りにいけば魅力的な商品なのですが、それにはブロック1個1個がレゴ並みの精度で出来てなければ無理なのは素人でも解る。
はたして現場は・・「目地」はとらずに積むことという指示通りにしてみれば・・3段積んだらもう垂直水平にはならない、はっきり言って1個1個の大きさがマチマチという、親方言うに「こりゃ使えねえ」シロモノ。当時の現場の記憶も定かではないのですが、仕方ないからバリを取り、1個1個微妙に削っては調整して徹夜作業で納めたはず。
仕事が終わって早朝の銀座通りを歩きながら、確かに文句はブロックの製造メーカーに言えばいいことだけれど(「建築家」の仕事はアイデア出しただけ・・それを使った現場がどうなってるのかまで関知しない?そんなもんなのかあ!安藤さん!)と思った。
それが30数年経って、また同じ人に同じ思いをするとは思わなかったですね。
「コンペでデザインを決めただけやから・・」あ〜あ

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07/17/2015

夕焼け雲を見上げる

夕方の雲があまりにもきれいで不思議な景色だったので思わず携帯で撮った一枚。

Kumo

たくさんの渦巻くピンク色の雲
映画のSFXのようでもあり、噂の地震雲などでなければいいのだが
何やら胸騒ぎがするような空と雲だった。

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07/06/2015

捨てられない雑誌・せつない気持ち

雑誌ブルータス2010年11/1号 特集「せつない気持ち」
本屋で表紙だけ見て即買いしたのを思い出す。
Dscn0247
最近読んだ本、宮元健次著『日本の美意識』(光文社新書 2008年)に「フランダースの犬」のオリジナルのストーリーに感動するのは現在では日本人だけ(欧米ではハッピーエンドに書き換えられている)とあったので本棚の端を探したら出てきたのがこの表紙。(ブルータスは今もあるけれど、今後こんな特集組めないだろうな。)で、久し振りにパラパラめくって見た。
セツナイ33・・よいです。特に「ウルトラセブン」がNO.10だったのか・・これはまた別に。
中でもNo.17・・1988年フランスワールドカップの代表から外された「カズ」の潤んだ瞳の顔のアップ!!ああ、そうそうそうだよ。
日本がワールドカップに行ける日が来るなんて思ってもいなかった、カズよりずいぶん上のサッカー世代にはカズの活躍には特別な思い入れがあるのですよ。だから日本代表が初めてワールドカップに出る時にカズが外されるというショックと欠落感・・悪いけどオカダだけはどんな理屈を言っても許さない。・・その後のワールドカップにどうにも熱くなれなかった(というかシラケた感じしかしない)のは昨今のFIFAの堕落構造(オリンピックも含めた商業主義の匂いぷんぷん)とこの件な訳だ。
やっぱり切なすぎる・・

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07/05/2015

郊外の夢と現実

1999年の新書を最近読んだ。三浦展著「家族」と「幸福」の戦後史〜郊外の夢と現実Dscn0244日本のマイホーム神話を1939年ニューヨーク万博以降のアメリカ社会から考察するという第1章、第2章からぐいぐい引き込まれます。住宅ローンは資本主義を強力に押し進めるためにアメリカが発明したものだというのは、隈研吾さんの「建築的欲望の終焉」(1994)で読んだ記憶があるが、「アメリカンウェイオブライフ」の実現、もっとはっきり言えば「誰でも自分の家と土地を持てば、共産主義者にはならない」というというスローガンのもと東西冷戦下の世界状況の中で、まずアメリカ中に広まり、約30年かけて日本がそれを追いかけてきた、など目から鱗の事実。著者の筆致も今と比べると若さに溢れた感じがする、というか最近の著書の大元のネタがここにある。後半の現在(99年当時)から近い将来を見通した章も今読んでもおもしろかった。話は逸れるけど、講談社現代新書の黄色っぽい表紙の初版を古本で購入したのだけれど、昔は新書といえど表紙カバーまでちゃんとイラストを添えてデザインしていたんだよなあ。最近の白地に文字だけフォントで組みました・・的節約デザイン(もはやデザインでもないか)の表紙の味気なさと比べると隔世の感。
Sengoshi

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