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September 2014

09/14/2014

深代惇郎エッセイ集

Fukashiro
何を隠そう高校生の頃、深代惇郎の天声人語に影響されて進路希望に「ジャーナリスト」と書いていた自分です。この「エッセイ集」と「青春日記」がまだ本棚の奥にある。ナイーブな少年にはあの知性とヒューマニズムに裏打ちされた真っ直ぐな文章がまぶしかった。それが「天声人語は文章のお手本」となって「大学入試に出る天声人語」みたいなイメージに繋がって行くのだが。まあ確かに惚れ惚れするくらい美文なのは確か。ただし「インテリが読む朝日新聞」「オピニオンリーダーとしての朝日新聞」というイメージはもはや無い、というか信頼出来るジャーナリズムがあるのは朝日だけだろうなどと妄信していた自分を恥じる。KY珊瑚事件はまだ、一部の先走りがしでかした事象だろうなどと甘く擁護でいたが今回の従軍慰安婦問題と福島原発事故調記録のねつ造にはほとほと呆れた。もうすでに滅んでいたのですね。

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09/07/2014

ヴァロットンのボールあるいは風船

Photo_2
昨日の「美の巨人たち」でも取り上げられていたヴァロットン。去年のカイユボットに続いてオルセーでの再評価があるのかな。そこでこの「ボール」だけど、もう25年以上前にオルセー美術館で見た時の記憶では少女の追いかける物は「赤い風船」だったはず・・で、本棚の奥にあった当時の美術館の日本語公式ガイドを見ると、やはり題名「風船」となっている。ボール?の下に影があるし、その後の研究解釈で変わったのだろうが、個人的には「夏の昼下がり、遊んでいる少女が赤い風船(当然ガス風船などではない)を捕まえようとしたその瞬間、風に飛ばされてしまった。(あるいはもうすぐ手が届くのに飛んで行ってしまう予感)そんな意地悪な風の視覚化が背後の禍々しい影。そんなこと少しも気付いていない遠景の女性2人。」みたいなイメージは変わらない。
モネだのスーラだのは何となく知ったかぶりで見ていたけれど、カイユボットの「床に鉋をかける人々」とこの画はオルセーの中で強烈に記憶に残っている。

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